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新型インフルエンザ対策マニュアル

新型インフルエンザについて < 戻る

この新型インフルエンザ対策マニュアルは社団法人北海道観光振興機構及び北海道ホテル旅館業連絡協議会により作成、公表されていたものを元に作成いたしました。問題がありましたら削除いたしますのでご連絡ください。

目 次
Ⅰ 新型インフルエンザ対策マニュアル
 1 マニュアルの作成にあたって
 2 宿泊業界への影響
Ⅱ 新型インフルエンザを疑う症状を呈するお客様に対する施設の行動
 1 新型インフルエンザとインフルエンザの症状の相違点
 2 新型インフルエンザが疑われるのはこんな方
 3 新型インフルエンザを疑う症状を呈したお客様及び従業員が現れたときの相談窓口
 4 新型インフルエンザの状況確認について
 5 新型インフルエンザの法的な取扱
Ⅲ 発熱や呼吸器症状など新型インフルエンザを疑う症状が現れたお客様の対応
 1 お客様の初期対応と外来対応病院での受診
 2 外来対応病院へ移送した後の対応内容
Ⅳ.医療機関で新型インフルエンザの疑いがあると診断された時の施設の対応
 1 対策本部の設置と役割
 2 営業の自粛などについて
 3 施設の消毒
Ⅴ 従業員の対応
 1 従業員における日頃の感染予防対策
 2 客室清掃員の対策
 3 接触対応した従業員の対策
 4 新型インフルエンザを疑う症状が発生した従業員の対策
 5 従業員や家族(同居)に新型インフルエンザを疑う症状を呈した時の対策
 6 その他接触者の区分と対応
 7 従業員や家族(同居)に新型インフルエンザを疑う症状がある場合
Ⅵ 患者発生時の連絡体制
 1 蔓延地域・急速な患者増大地域から来られた(帰国者も含む)お客様及び新型インフルエンザを疑う症状の患者と接触対応した従業員が新型インフルエンザを疑う症状を呈した場合
 2 新型インフルエンザ患者が、当社施設を利用したことが判明した場合
Ⅶ 新型インフルエンザが流行した時の日常の対応
 1 蔓延地域・急速な患者増大地域から来られたお客様の健康状態の確認について
 2 その他の対応について
Ⅷ 新型インフルエンザに対する北海道の相談窓口
 別紙1 新型インフルエンザ対策本部組織図
 別紙2 新型インフルエンザを疑う症状が現れたお客様へ(ホテル・旅館、飲食店用)
 別紙4 健康状態質問票
 別紙5 新型インフルエンザ流行地域から来られたお客様との文言集

Ⅰ.新型インフルエンザ対策マニュアル

1.マニュアルの作成にあたって
2009年4月メキシコで発生した新型インフルエンザ(H1N1型)の感染が拡大し続けている。
これらの状況や国内での感染拡大を踏まえて、宿泊施設として新型インフルエンザ対策を再点検し、迅速な適切な対応が取れるよう新型インフルエンザ対策マニュアルを作成した。
インフルエンザ、SARSと新型インフルエンザの症状が類似しており、症状からの初期対応が難しい。新型インフルエンザは人から人に感染することから有病者の看護又は介護、有病者との同居、有病者の体液や気道分泌物に直接触れるなどの濃厚接触がなければ感染されることがないとされているので、いたずらに過剰反応に陥らないよう冷静に対応することが求められる。

2.宿泊業界への影響

Ⅱ.新型インフルエンザを疑う症状を呈するお客様に対する施設の行動

1.新型インフルエンザとインフルエンザの症状の相違点

【流行期】
  新型インフルエンザ : 不明
  インフルエンザ : 12 月から5月の間

【感染経路】
  新型インフルエンザ : 飛沫感染及び接触感染
  インフルエンザ : 同上

【潜伏期】
  新型インフルエンザ : 1~7日
  インフルエンザ : 1~3日

【症状経過】
  新型インフルエンザ : 急に38~40℃高熱がでるのが特徴又筋肉痛、倦怠感、間接痛などの
                  全身症状が現れることがある
  インフルエンザ : 同上

【迅速診断法】
  新型インフルエンザ : インフルエンザウィルス診断キット
  インフルエンザ : 同上

【治療薬】
  新型インフルエンザ : 抗インフルエンザ薬、(リレンザ、タミフル、アマンタジン)
  インフルエンザ : 同上

2.新型インフルエンザが疑われるのはこんな方
(1)発症前7日以内に新型インフルエンザの流行地域から来日(帰国も含む)するか、又は、新型インフルエンザ患者を看護(介護)したり、患者の痰や体液に触れる等の濃厚な接触があった方。
(2)38℃以上の急な発熱
(3)咳又は、息切れ等呼吸器症状がある方

3.新型インフルエンザを疑う症状を呈したお客様及び従業員が現れたときの相談窓口
  ・高松市保健所 感染症対策室
  http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/675.html
  高松市桜町1丁目10番27号 電話番号 087-839-2870

  ・香川県 広域災害・救急医療情報システム - 県民向けメニュー
  http://210.164.36.206/qq/men/qqtpmenult.aspx

4.新型インフルエンザの状況確認について
厚生労働省等のホームページなどで最新の情報を確認してください。
 ・厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp
 ・国立感染症研究所ホームページ http://idsc.nih.go.jp
 ・外務省ホームページ http://www.mofa.go.jp/mofaj/
 ・香川県ホームページ http://www.pref.kagawa.lg.jp/kenkosomu/hw-net/flu/

5.新型インフルエンザの法的な取扱
新型インフルエンザは、感染症法6 条7 項の新型インフルエンザ等感染症に規定され、新型インフルエンザを疑う症状の患者は、この法律が適用されます。
※新型インフルエンザ感染者は、原則として感染症法基づき、指定医療機関に入院して治療を受けることになります。

Ⅲ.発熱や呼吸器症状など新型インフルエンザを疑う症状が現れたお客様の対応

1.お客様の初期対応と外来対応病院での受診
(1) 感染拡大の予防の必要性を十分説明の上、レストラン等の利用を控え、他のお客様と接触しないよう客室等のような個室に誘導し待機してもらう。(宿泊客は客室で待機して貰い、同室者がいれば他室への移動と待機を依頼する)

(2) 飛沫感染を防止するためにお客様に医療用マスクを着用してもらう。

(3) 対応する従業員の数を極力制限し、当該セクションの所属長及び部門長(夜間はナイトマネージャー)が対応する。お客様と接触対応する場合は、医療用マスクかN95マスク(N95同等のもの)及び使い捨て手袋を着用し、対応後は手洗い及びうがいを確実に実施し、使用後のマスク及び手袋は、直接手に触れないようビニールで密閉し可燃ごみとして廃棄する。

(4) お客様(患者及び同室者)から健康状態質問票(資料5)に記入してもらう。また、同室やツアー同行者の中で、同様の症状を呈している者がいないか確認する。
(健康状態質問票の記入要請や状況の聞き取りは、その場の状況判断とする)

(5) 保健所に速やかに連絡し、外来対応病院へ移送し受診させる。(移送先の病院、移送車などは保健所の指示に従う)

(6) 急を要し、対応施設が救急車(119 番)を手配する場合は「流行地域からのお客様」であることを連絡する。

(7) 保健所に以下の内容を連絡する。
① 健康状態質問票。ツアー客の場合は、ツアーの名称、宿泊人数、旅行会社名、添乗員名、連絡先、部屋番号など
② 対応従業員(接触対応、清掃)の氏名、住所、性別、生年月日。

(8) お客様の人権などの問題があるので対応は十分に注意する。

2.外来対応病院へ移送した後の対応内容
(1) 使用した客室等の個室は、保健所の指示があるまで入室や掃除を禁止する。

(2) 対応した従業員は、保健所の指示があるまで個室等で待機する。

(3) パブリックスペース(エレベーター、エスカレーター等)を消毒する。(施設の消毒方法参照)

(4) 対応責任者は新型インフルエンザを疑う症状を呈したお客様を外来対応病院へ移送したことを管理支配人へ速やかに報告し、以降は新型インフルエンザ患者発生時の社内連絡体制により報告する。

(5) 管理支配人は、保健所と絶えず連絡を取りながら、必要事項を関連セクションに指示し万一に備える。

※用語説明
伝播確認地域(流行地域):WHO が公表した新型インフルエンザの地域内流行が確認された地域
外来対応病院:新型インフルエンザの疑いがある人の外来診療する病院(札幌市が依頼した数箇所の感染予防対策体制の整った特定の病院。リストは、保健所・保健センター・消防局救急課、市内医療機関に配布)

Ⅳ.医療機関で新型インフルエンザ の疑いがあると診断された時の施設の対応

1.対策本部の設置と役割
(1) 対策本部の設置について
外来対応病院(一般医療機関)で新型インフルエンザの疑いがあると診断された場合や、新型インフルエンザ患者が施設を利用したことが判明した場合などは、管理支配人は総支配人及び総務課長に報告し当該事業所に対策本部を設置する。
当ホテルにおいては家族でやり繰りしてる為、人員的に兼務が必要だが、一応この程度の事を想定しておかないといけないんでしょうね。

(2) 対策本部の役割について
【本部対策班】
① 関係官庁との連絡打合せ
② 関連情報の収集と館内対応策の指示、指導
③ 関係先への連絡
④ 従業員の健康診断など
⑤ 感染拡大防止及び営業自粛などの協議

【施設対策班】
① 空調関係の処置
② 館内消毒に関する関係業者(保健所)との連携

【営業対策班】
① お客様の対応
② 予約の動向把握と予約客の対応
③ リネン類の取扱

【マスコミ対策班】
① マスコミ取材の対応
② 記者会見の用意(記者会見のコメントを文書化しておく)
③ 感染拡大防止のため、施設名の公表などによるマスコミ各社の対応が生じた場の窓口とする。

(3) その他
関係官庁からの指示事項は、対策本部を通じ関係部署に連絡指示をする。

2.営業の自粛などについて
(1)営業自粛について
新型インフルエンザ患者が館内の施設を利用した場合や、新型インフルエンザ患者が、館内の施設を利用していたことが判明した場合、保健所の指示に従い新型インフルエンザ患者が利用した場所の消毒が終了するまで営業を一時自粛する。館内に案内表示し、お客様の対応を行う。

(2)施設名の公表について
感染拡大防止のため、保健所等が施設名の公表を必要と判断した場合は、混乱を生じないよう対策本部で対応する。

3.施設の消毒
※消毒の前提
・対象:外来対応病院へ移送された新型インフルエンザ類似症状を呈したお客様が立ち寄った区域。
・時期:外来対応病院へ移送した直後。
但し、客室や待機場所として使用した個室は保健所の指示に従う。
○新型インフルエンザが国内外で流行した場合、新型インフルエンザを疑う症状の発生の有無にかかわらず、パブリックスペースは、定期的に消毒する。
・服装:外来対応病院で新型インフルエンザの疑いがあると診断されたお客様が利用した客室内の消毒は、マスク、手袋、ガウン(全て使い捨て)を着用する。

消毒の実施

  • 消毒の対象
    • 消毒方法
  • パブリックスペース
    ・エレベーター(呼び出しボタン、停止階ボタン)
    ・エスカレーター(手すり部分)
    ・建物の出入り口のあるドアノブやハンドルなど不特定の人が触れる部分
    ・客用トイレ(便座、手洗い場など)
    • 消毒エタノールをしみ込ませたガーゼ(布)で清拭するか、消毒用エタノールで消毒箇所が濡れるまで直接噴霧する。(噴霧した場合は、噴霧後清潔な布で拭き取る)
  • 客室内
    TV リモコン、電話機、ドアノブ、各種スイッチ、テーブル、洗面台、バスタブ、トイレ便座など(窓がある場合、出来る限り空気を入れ替えてから消毒・清掃の実施)
    • 消毒方法
      500ppm 次亜塩素酸ナトリウム溶液をしみ込ませた布で清拭する。(500ppm は0,5%原液を100 倍に薄めたもの)
      尚、金属部分は、消毒用エタノールで清拭すること。次亜塩素酸ナトリウムは、金属を腐食させ有毒ガスを発生することがある。
  • レストラン(テーブル、椅子等)
    • 500ppm 次亜塩素酸ナトリウム溶液をしみ込ませた布で清拭する。
  • 浸して洗浄できるもの
    (食器、寝具、リネン、下着、洋服)
    • 塩素系漂白剤に30 分間浸してから洗浄する。
      或いは、80℃、10 分間以上沸騰消毒してから洗浄する。
  • 目に見える血液、体液による汚れ
    • 500ppm 次亜塩素酸ナトリウム溶液をしみ込ませた布で清拭する。
  • ・患者の体液で汚れたもの(ティッシュ、マスク等)
    ・外来対応病院へ移送したお客様の対応に使用したもの(マスク、手袋)
    • 直接手に触れないよう密閉して、可燃物として廃棄する。

※壁、床等の消毒は基本的に必要ありませんが、明らかな汚染(痰や血液等の付着)がある場合は必要です。

Ⅴ 従業員の対応

1 従業員における日頃の感染予防対策
(1) 家族(同居)も含め、外出から戻った時や食事前、及び用便後は手洗いマニュアルに従った手洗いを徹底する。

(2) 家族(同居)も含め、外出から戻った時はうがいを習慣づける。

(3) 今まで以上に、健康管理には注意する。(寝不足や疲労を避け、抵抗力をつける)

(4) 外国人客と接触の多いセクションは、特に手洗いなど健康管理に注意する。

(5) 家族(同居)も含め、新型インフルエンザ伝播確認地域への渡航禁止。(海外出張並びに私用渡航)

2 客室清掃員の対策
(1) 蔓延地域・急速な患者増大地域から来られたお客様(無症状)が宿泊した部屋を掃除しただけでは感染の可能性はありませんが、掃除する時は念のためマスク及びゴム手袋(通常使用している物でよい)を着用する。また、清掃終了後、手洗いマニュアルに従った手洗いとうがいを行う。

(2) 滞在中の宿泊客が、「疑い例」「可能性例」と診断された場合、発症する前の部屋を掃除した客室清掃員は、万が一に備え掃除した日から7日間は健康管理に注意する。

(3) 新型インフルエンザらしい症状のあったお客様が宿泊した部屋は保健所の指示があるまで掃除しない。

3 接触対応した従業員の対策
(1) 新型インフルエンザらしい症状のあるお客様及び従業員に接触対応した従業員は、保健所の指示に従い対処するとともに次のことに注意する。

① 接触対応した日から7日間は注意期間とし、期間中はできるだけ人混みや他者との濃厚な接触は避ける。
② 毎日体温を測り、38℃以上の急な高熱、筋肉痛、倦怠感、関節痛などの症状が現れた場合には、会社(管理支配人)に連絡するとともに会社を通じて保健所に連絡する。
会社は、直ちに保健所に感染の疑いのあるお客様と接触対応した従業員であることを連絡する。

4 就業中に新型インフルエンザらしい症状が発生した従業員の対策
お客様や他の従業員と接触しないよう個室等の場所に誘導し待機させる。その後は「蔓延地域・急速な患者増大地域から来られた(帰国者も含む)お客様で新型インフルエンザらしい症状を申し出た時の対応」による。

5.従業員(家族や同居人)が新型インフルエンザを疑う症状を呈した時の対策
(1)発症7日以内に流行地域への渡航歴がある場合には、保健所に連絡しマスクを着用し、外来対応病院で受診する。この場合、所属長又は部門長に報告し、出社を控え、自宅待機とする。自宅待機期間は、本人が患者となった場合は安全が確認されるまで。家族の場合は安全が確認されるまで、又は外来対応病院で新型インフルエンザの疑いがあると診断された場合に介護日(接触した最後の日)から7日間。

(2)就業中の従業員が、発症7日以内に流行地域への渡航歴がある場合は、お客様や他の従業員と接触しないよう個室等の場所でマスクを着用し待機させ、保健所に連絡して外来対応病院へ移送し、受信させる。

6.その他接触者の区分と対応
新型インフルエンザの疑いがあるものに接触した可能性がある場合、次の区分により対応する
[接触者の区分]

  • 接触者の範囲
    • 濃厚接触者(2m 以内で会話をした人)
    • その他の接触者(48 時間以内に2m 以上離れて同じ場所を用意した人等)
  • 接触者調査の時期の選定
    • 発症(発症とは38℃以上の発熱または咳が出現したこと)から入院までの期間中の接触者。発熱前は感染源となる可能性はほとんどなく除外する。
  • 接触者調査期間
    • 患者と接触後より7日間(新型インフルエンザが否定された時点で解除する)

濃厚接触者
【対象者】
① 家族(同居している人)
② 職場の人(行動を共にした人)
③ 2m 以内で会話をした人
④ 患者の気道分泌物若しくは体液に直接触れた人(医療従事者等)
【対応】
・毎日、体温など健康状態を確認する
・38℃以上の急な発熱、咳や呼吸困難などの症状が現れた場合は、直ちに外来対応病院で受診させる。
・人ごみへの外出や出勤は控え、家族(同居人)や知人との接触も最小限に留めるよう奨める。

そのほかの接触者
【対象者】
① 同じ日の宿泊者全員
② 同じ日に勤務した従業員、使用フロアーを清掃した人
③ 2m 以上の接触で行動を共にした人
④ 施設の供用者
【対応】
・日常生活に特別な制限はないが、万が一に備え、できるだけ人ごみや他者との濃密な接触を避けるよう奨める。
・体温など健康状態に十分留意し、何か変化があれば必ず保健所に相談させる。

☆公共の乗り物での接触者
公共の乗り物での接触者については、患者の咳等の症状が強く、対応の必要性が高い場合のみ行う。

備考:その他の不安要素などについては、保健所と相談しながら対応する。

7 従業員や家族(同居)に新型インフルエンザらしい症状がある場合
従業員本人や家族に新型インフルエンザらしい症状が発生した場合
① 患者や家族は直ちにマスクを着用する。
② 事前に保健所へ「新型インフルエンザらしい症状」であることを連絡してから保健所の指示に従って外来対応病院で受診する。
③ 所属長及び部門長に報告し、出社を控え自宅待機とする。自宅待機期間は、本人が患者となった場合は、安全が確認されるまで。家族の場合は安全が確認されるまで、又は「疑い例」「可能性例」と診断された場合に介護日(接触した最後の日)から7日間。

Ⅵ 患者発生時の連絡体制

1 蔓延地域・急速な患者増大地域から来られた(帰国者含む)お客様及と接触対応した従業員が新型インフルエンザらしい症状を呈した場合
(1) 新型インフルエンザらしい症状のお客様や従業員がいた場合は直ちに所属長及び部門長(ナイトマネージャー)に報告する。報告を受けた所属長及び部門長(ナイトマネージャー)はお客様の対応後速やかに管理支配人へ報告する。管理支配人は総務課長に報告するとともに、その状況を判断し当該事業所内に対策本部を設置する。(別紙1)
総務課長は役員及び他事業所長へ報告する。

(2) 管理支配人は、施設の消毒や従業員の対処など事後対策を保健所と連絡協議し関係部署に指示する。
※患者が医療機関で「疑い例」、「可能性例」と診断された場合、医療機関から保健所に連絡
が入ります。

2.新型インフルエンザ患者が当社施設を利用したことが判明した場合
新型インフルエンザ患者が当社施設を利用していたことが判明した場合、管理室支配人は保健所の指示に従い、総務課長に報告し当該事業所内に対策本部を設置する。

Ⅶ 新型インフルエンザが流行した時の日常の対応

1.蔓延地域・急速な患者増大地域から来られたお客様の健康状態などの確認について

(1)蔓延地域・急速な患者増大地域から来られたお客様(帰国者含む)に対し、健康管理に関する啓発文(別紙2)を配布し(又は施設内に掲示する)、お客様の健康状態を確認する。

(2)蔓延地域・急速な患者増大地域から来られた宿泊客に対し、宿泊客本人や施設利用客全員の健康管理のためチエックイン後速やかに体温測定や健康状態質問票(別紙3)の記入など必要に応じて求め、宿泊客の健康状態などを確認する。

(3)フロントでは、感染経路の把握に必要な場合があるため、旅館業法第6 条に基づく宿泊客名簿への記載を励行し、宿泊客の状況把握に努める。

(4)フロントでは、身元確認のため外国人宿泊客の国籍、旅券番号の記入、旅券コピーの保管を徹底する。

(5)フロントでは、蔓延地域・急速な患者増大地域からの宿泊客を把握し全館に連絡する。

(6)フロントでは、蔓延地域・急速な患者増大地域からのツアー客の場合、事前にエージェントに対しツアー客の中に出国前7日間の間、新型インフルエンザ患者との接触、或いは感染の可能性がある場所にいなかったか確認する。

2.その他の対応について
(1)フロントでは、蔓延地域・急速な患者増大地域からの宿泊客の部屋割りなどにおいて、万が一に備え対応しやすい場所の部屋を用意する。

(2)フロントへ風邪薬、体温計、病院の問い合わせのあったお客様には注意する。

(3)蔓延地域・急速な患者増大地域から来ていて新型インフルエンザを疑う症状を呈している宿泊客が体温を測る場合、体温計の共用は避ける。

(4)使い捨てマスク、使い捨て手袋、専用体温計などは装備しておくこと。

(5)日本国内で患者が発生した場合、客室内に案内文を入れる。

【案】
お客様に安心してお過ごしいただけますよう、衛生面を考慮し客室内を消毒しているため消毒臭がすることがあります。どうぞご了承くださいませ。
また、ホテルでは、マスクの用意がございますのでご希望のお客様は、フロントまでお知らせ下さい。

Ⅷ 新型インフルエンザに対する相談窓口

高松市新型インフルエンザ対策本部を設置しています。
現在の本部、発熱電話相談センターの体制および電話番号は次のとおりです。

  • 対策本部 (高松市役所3階危機管理課内)
    電話番号 839-2400
    平日   8:30~17:15
  • 発熱電話相談センター (高松市保健所)
    電話番号 839-2871
    平日   8:30~17:15
    ・受診する医療機関が分からない方への適切な医療機関の紹介。
    ・自宅療養している患者の相談受付。

発熱相談センターは,発熱外来医療機関への受診案内を行っていましたが,平成21年7月24日から、感染防止措置を講じた上で、原則としてすべての一般医療機関で受診できます。医療機関が分からない場合は、発熱電話相談センターに問い合わせください。

  • 医療機関の受診を希望される方へ
    • 急激な発熱や咳などインフルエンザ様の症状が見られる方は,まずは電話で受診を希望される医療機関にご相談ください。
    • 医療機関でインフルエンザ等の感染症の疑いがあると判断した場合は,一般の患者との接触を避けるため,時間指定や,診察場所等を指定される場合があります。
    • かならず,事前に受診を希望される医療機関へ電話等で連絡し,医療機関の指示に従い受診するようにしてください。

Ⅸ 手洗いの具体的なマニュアル

  • 正しい手洗いの方法
    ①手を水でぬらす
    ②液体石鹸で手をもみ洗いする
    ③流水でよくすすぐ
    ④ペーパータオルでしっかりと水分を拭き取る。(共用タオルは使用しない)
    ⑤アルコールを噴霧する。
    ⑥乾くように手にすりこむようにする
  • 【注意点】
    ・手を洗う時は時計や指輪をはずす。
    ・爪は短く切っておく。
    ・手洗いが雑になりやすい部分は、注意して洗う。汚れが菌の溜まり場ですから洗い残しがないようにする。
    ・水道栓の開閉は、手首、肘などで簡単に出来るものが望ましい。
    ・水道栓は洗った手で止めるのではなく、直接触らないように手を拭いたペーパータオルで止める。
    ・しっかり水分を拭き取るのはアルコールの殺菌力が弱まるからです。アルコールは揮発する時に菌を殺すので水分があると揮発しません。
    ・お年寄りには失礼ですが、手のしわが深いと菌がたくさんいます。よく注意しなければいけない点として、指先や指の間を言われますが、手の平のしわの中にも、カビの菌や水虫の菌などが存在しています。
  • 洗浄剤にも除菌タイプのものがあって、病院で使用している塩化ベンザルコニウムを利用した物が多いようです。塩化ベンザルコニウムは、陽イオン界面活性剤(逆性石鹸)であり、石鹸とは逆の電荷を有し、通常は殺菌剤として用いられています。
    塩化ベンザルコニウムは次亜塩素酸ナトリウムに次いで殺菌力の強い殺菌剤ですが、殺菌するときに汚れがあると、汚れの中に入ることは出来ませんし、殺菌力も低下してしまいます。
    より確実に菌数を減らすには、洗浄と殺菌を目的に別々に利用したほうがよいようです。
  • 厚生労働省は手洗いマニュアルの中で、禁止すべき手洗い方法についてもふれています。
    ベースキン法といわれる、浸漬法や溜まり水を使用するやり方は、殺菌が完全に出来ないので危険です。
    その他にも、手洗いが終わった後に手を拭くものを共同使用する布タオルとする事も、せっかく綺麗に洗った手にまた雑菌をつけてしまう事になる為、やめた方が良いでしょう。
    手洗いマニュアルでは、使い捨てのペーパータオルを推奨しています。

【参考資料1】
新型インルエンザ対策本部組織図
対策本部
本部対策班
班長
施設対策班
班長
営業対策班
班長
マスコミ対策班
班長
○関係省庁との連絡打合せ
○関連情報の収集と館内対応策の指示・指導
○営業自粛などの協議及び関係各位への連絡
○従業員の健康診断など
○空調関係の処置
○管内消毒に関する関係者との連携
○リネン類の取扱
○予約客の動向把握
○宿泊客の対応
○予約客・利用客の対応
○マスコミ取材の対応
記者会見の用意(記者会見のコメントを文書化しておく)
① 営業を自粛した時の対応
② 施設名を公表した時の対応


【参考資料2】
ホテル・旅館用
新型インフルエンザを疑う症状が現れたお客様へ
(お願い)
宿泊者の方で、急な発熱や、せき、息切れ、呼吸困難などの新型インフルエンザを疑う症状がみられた方は、内線電話(フロント番号○○○番)で、症状が現れた旨をフロントに申し出てください。
なお、係員がお部屋に到着するまでお部屋でお待ちください。
その際、ホテル・旅館では関係行政機関等へのご連絡など、お客様の健康管理に万全を尽くさせていただきますので、速やかにご連絡いただきますよう、ご協力をよろしくお願いします。
○○○○○ホテル
総 支 配 人

飲食店用
新型インフルエンザを疑う症状が現れたお客様へ
(お願い)
お客さまで、急な発熱や、せき、息切れ、呼吸困難などの新型インフルエンザを疑う症状がみられた方は、添乗員さん又はお店の係り員に申し出てください。
その際、当店では関係行政機関等へのご連絡など、お客様の健康管理に万全を尽くさせていただきますので、速やかにご連絡いただきますよう、ご協力をよろしくお願いします。
○○○○○ 支配人


【参考資料3】
部屋番号
● この健康状態質問票は、あなたやあなたの周りの方の健康を守るための大切なものですから、
正確に記入してください。
健 康 状 態 質 問 票
氏名 性別 □男 □女 年齢
国名(地域名)
連絡先
出国日 入国日
検疫所で発行された整理番号
○ あなたの健康状態について、記入してください。
発 熱:□あり[( ℃)いつ頃から 月 日 時頃]□なし
せ き:□あり[いつ頃から 月 日 時頃]□なし
息苦しさ:□あり[いつ頃から 月 日 時頃]□なし
その他の症状
[ ]
○○○○○ホテル
総支配人


【参考資料4】
新型インフルエンザ流行地域から来られたお客様との文言集
○ お客様の健康管理に万全を尽くさせていただきますので、何かございましたらご遠慮なくフロントにお申しつけください。
○ マスクや体温計のご要望ございませんか。
○ いらっしゃいませ。
○ 只今、お部屋に伺いますので少々お待ちください。
○ おそれいりますが、こちらのリストにご記入お願いします。
○ 只今、病院の手配を行っておりますので、お部屋でお待ちください。
○ たいへん、申し訳ございませんが、お客様の健康管理のため体温を測らせていただけませんか。
○ たいへん、申し訳ございませんが、お客様の健康を確認させていただきますので、こちらのリストにご記入いただけませんか。
○ 同室者の方もこちらのリストにご記入お願いします。
○ 添乗員さんに連絡とっていただけますか。
○ マスクの着用をお願いします。
○ 新型インフルエンザ流行地域から来られていますか。
○ 病院を手配しますので、こちらの部屋でお待ちください。
○ お体、大丈夫ですか。発熱などありませんか。
○ お客様ご本人、あるいは他のお客様の健康を守るため、直ぐに病院へ行かれることをお勧めします。
○ レストランのご利用をご遠慮ください。
○ 体調がすぐれないようにお見受けしますが、大丈夫ですか。
○ こちらの部屋で手続きを致しますので、ご案内します。


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